つつじの育て方 久留米つつじの育て方をご紹介します。

久留米ツツジの育て方

久留米ツツジは花が小形で、鮮明な色調を持ち、朱紅色、紅色、鴇色、ピンク、絞りなどの多くの色があり、多花性で、花形も変化が多く、また八重など多くの品種があります。
江戸時代(天保年間)に久留米藩士坂本元蔵氏がキリシマツツジ、サタツツジをもとに改良を始め、その後多くの熱心な育種家により改良され、記録に留められた品種は750余に及び、現在300数品種が残っていると言われています。樹勢は強く、樹姿は半開し、開花期には樹冠が可憐な花で覆われ、盆栽、庭植えにして楽しむことができます。

苗の一般的な選び方

(1)苗の選び方
花をみて、自分の好みの花色、花型、木の状態など確かめて購入するのが一番です。
木そのものの状態は、病虫害の徴候のない、細枝が多く木肌・枝・葉に光沢があって元気のあるものを選びましょう。
秋の紅葉を観賞したいと思われる方は「今猩々・若楓」などがよく紅葉します。また「白色系品種」では黄色に紅葉します。

(2)植えつけ・鉢植え
つつじの根は細根が多く、土中でも浅く横に張る性質があるので、排水の悪い所では根腐れを起し枯れることがあります。排水の良いところで、浅植えにすることが大切です。 その際、苗についている土と植え付ける土が異なる場合は、苗の土を落とし、根の間に植え付ける所の土をあらかじめ入れ込んで植え付けてください。以前につつじ類のあった場所に植え付ける場合は、新しい土と取り替えて植え付けることが大切です。
植え付ける所の土はPH5~6の酸性を好みます。
乾燥している所に植え付ける場合は、植え込み後、十分に灌水してください。
鉢植えする場合、清潔、吸水性・通気性の良い弱酸性の用土を使いましょう。
鹿沼土の硬質のものの単用、鹿沼土8にボラ土2の割合の混合用土、鹿沼土8に山砂2の混合用土等が一般に用いられます。

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施肥

2月~3月 第1回(花肥)
油粕、骨粉を半々に混ぜたものを木の生育状況、鉢の大きさ、土の種類等により開花までに吸収されてしまう程度の量を施します。量の判断がつくようになるまでは少なめにやった方が良いでしょう。
5月 第2回(芽肥・樹勢回復肥)
開花による木の弱りを回復させると共に、新芽の生育を促進します。 油粕または油粕と骨粉半々。
9月~10月 第3回(追肥)
これは肥料分の切れたときにします。元気な深緑の葉をしているときには必要ありません。

※たくさん施肥し、はやく大きくしようと思うと逆に枯死の原因になりますので注意しましょう.

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灌水

水をたっぷりやり、間隔を開けて乾かし気味にしましょう。
灌水もやりすぎると根腐れ等の弊害が起きるので十分注意しましょう。
水を切らさず、しかも水はけを良くすることがポイントです。
鉢植えの場合、特に乾燥に注意し、鉢内が乾燥したら灌水し、なるべく夕方は避けるようにしたほうがよいでしょう。
開花期は鉢内のみにやり、その他の時期では葉水を兼ねて木全体にかけます。

その他
(1)鉢植えの場合、花が終ったら、なるべく早く花がらを摘み取り、樹勢が弱るのを防ぎましょう。
(2)刈り込みは花が終わり次第なるべく早く行いましょう。 種類によっては7月に来年の花芽ができるので、遅れると翌春の花が咲かないことになります。

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主な病虫害と防除

(1)ハナグサレキンカク病(花腐菌核病)
花に小さな淡褐色の斑点ができ、次第に全体に広がり淡褐色となって枯れます。
菌の胞子花に付いた水滴で発芽し、花弁に進入、発病するので蕾が色づきはじめたら灌水は花にかけないように注意し、又夜露や雨に当てないように注意しましょう。
株回りを清潔にし、開花が近づいたら、ロブラ-ル水和剤1,000倍液又はダイセンステンレス水和剤2,500倍液を散布して予防します。

(2)カッパン病(褐斑病)
10月頃から発生し、12月から3月にかけて多く発生します。始め葉に小さな褐色の斑点があらわれ、急に広がっていきます。
病斑は葉脈に区切られるので多角形になることが多く、健全部と病斑部のはっきりしたものになります。発生初期にマンネブダイセンM水和剤400倍液ゼットボルド400倍液を使います。

(3)タンソ病(炭疽病)
5~6月、9~10月の低温で雨の多いときに多発します。始め葉に黄色の斑点ができ楕円形に広がって暗褐色の円形となり、のち輪紋状の病斑となり、小さな黒点が現れ、病状が進む と落葉します。発病しやすいところは、事前にベンレート水和剤2,000倍液、トップジンM水和剤1,500倍液を1週間おきに3~4回散布します。

(4)ツツジグンバイムジ
害虫でもっとも多いもので、4月~10月の間に4~5回発生を繰り返し、7~9月に多発します被害にあった葉は表面に小さな白い斑点が生じ増えていきます。 葉の裏には黒い虫糞がたくさん見えます。成虫は3mm~4mmの軍配形の透き通った翅の虫です。カルホス乳剤1,000倍液、スミチオン乳剤1,000倍液、オルトラン粒剤などを散布します。発生初期の散布が大切です。

(5)ハダニ
5月~10月にかけて多く発生します。グンバイムシの被害状態によく似ていますが、葉の裏には虫の糞がついていないので容易に見分けることができます。
チビコブハダニにはジメトエート乳剤1,000倍液・DDVP乳剤1,000倍液、チャノヒメハダニ(主に7月下旬~9月上旬)にはアカール乳剤1,000倍液・ケルセン水和剤1,000倍液、マイトサイジンB乳剤1,000倍液を散布します。

(6)ベニモンアオリンガ(シンクイムシ・ツボミムシ)
4、6、8~9月頃発生し、新芽や蕾を食害します。8月に発生したものは、蕾内に食入るので枯れたり、蕾の形はしていますが花は咲かずに、褐色になって枯死します。
カルホス乳剤1,000倍液、オルトラン粒剤の散布が効果があります。

(7)その他
ベト病(5~8月)
モチ病(5~6月、8~9月)
ハガレ病(葉枯病:6~10月)
などの病害及びルリチュウレンジバチ(5~9月)ハマキムシ(4~10月)ツツジコナカイガラムシ(5~6月)などの虫害があります。

(8)黄化現象 つつじの葉が黄化してくるのは鉄分が吸収できなくなるためで、過湿pHの上昇(中性化)、肥料の濃度障害などによるもので、応急対処としてキレート鉄300倍を散布し、原因を取り除くようにします。

※薬による防除も大切ですが、肥培管理を十分にして丈夫な木を育てることも大切です。生育の悪い木、窒素(N)が多すぎて徒長した木、風害等で弱った木や、日照り、風通しの悪い場所に植えられた木は病害虫の発生が多いので十分注意してください。

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